院長のひと口メモ

なぜ妊産婦検診が重要なのか

一般に妊娠すると、女性ホルモンの影響で歯肉炎にかかりやすくなるといわれています。
これらのホルモンは妊娠終期には月経時の10~30倍になるといわれており、このため妊娠中期から後期にかけて妊娠性歯肉炎が起こりやすくなります。

妊娠している女性の歯周病は、低体重児および早産の危険度が高くなることが指摘されています。
これは口の中の歯周病細菌が血中に入り、胎盤を通して胎児に直接感染するのではないかといわれています。その危険率は実に7倍にものぼるといわれ、タバコやアルコール、高齢出産などよりもはるかに高い数字なのです。

歯周病は治療可能なだけでなく、予防も十分可能な疾患です。
生まれてくる元気な赤ちゃんのために、確実な歯周病予防を行いましょう。

引用:日本臨床歯周病学会

朝起きたら、まずお口のうがいを

寝る前にしっかり歯磨きしても、就寝中は唾液の自浄作用が落ち、口の中の細菌が増えています。朝起きてそのままで食事すると菌も一緒に摂取してしまうことに。起床後はまず口をうがいして、口の中の細菌を出しましょう。

ティータイムは緑茶で

緑茶に入っているフラノボイドには口の中の免疫力を高める働きがあり、歯周病などの予防効果を期待できます。一息つくときは緑茶をお勧めいたします。

歯周病と体調

歯周病が進むと歯茎の歯周ポケットから歯周病菌が血液に侵入し、全身疾患の原因になります。
風邪の菌は、その歯周病菌の作った道を通って、体内に入り込んでしまいます。風邪をひきやすい人は、歯周病予防する事で、免疫力や抵抗力を上げることが出来て、風邪や他の病気からも体を守ることが出来るといえます。

歯周病と高血圧

歯周病にかかると、歯肉に炎症性物質が増えます。
それが血流を介して、血管障害が生じ高血圧の原因にもなります。
歯周病の治療は高血圧の予防になります。しっかりケアしましょう。

糖尿病と歯周病の意外な関係

糖尿病と歯周病は互いに相関関係があります。一方が進行すると他方も進行しやすくなります。また、その逆もあります。ゆっくりとよく噛むと血糖上昇が穏やかになります。満腹中枢が刺激されて食べすぎを抑えます。

タバコと歯周病

タバコのニコチンは血管を収縮させる作用があり、歯肉の血流が悪くなります。その結果、酸素や栄養分が行きわたりにくくなり、歯肉の抵抗力が落ちて歯周病が悪化したり、口内炎が出来やすくなります。

タバコと歯肉

タバコをやめるとメラニン色素が少なくなり、歯肉の色が綺麗になります。また、タバコは歯肉ガンや舌ガンの原因にもなります。
また、タバコのニコチンが体内で解毒されるときにビタミンCが消費されます。口内炎、歯周病、また風邪を治すにはビタミンCが必要になるのでタバコはこれらの治りを遅くします。

唾液の重要性

義歯の方も歯のある方も、よく噛むと唾液の分泌量が増えます。唾液には消化を助け、味覚を良くする働きがあります。よく噛んで美しく健康に食べましょう。

フッ素は歯の強化剤

フッ素は歯を強くし、虫歯を予防します。また、初期の虫歯を修復します。歯の根に虫歯の出来やすい高齢者の方でも、フッ素入りの歯磨き剤で予防ができます。歯磨き剤はフッ素入りを使いましょう。

鶴は千年、亀は万年

昔からよく噛んで食べる人は長生きすると言われています。
現代の証明では噛んでいるときは大脳の血流が27%アップしています。

ゆっくり食べて肥満予防

歯のある方も義歯の方も、食事はゆっくり噛んで味わいながら食べることが大切です。脳の満腹中枢が刺激されて、食べ過ぎを抑え、健康に繋がります。

歯磨きをすることで

歯磨きは虫歯や歯周病の予防になるだけでなく、特に高齢者においては口の中を刺激することで嚥下反射(飲み込み反射)や咳反射を正常化して、誤嚥性肺炎(口中の菌が肺に入り肺炎を起こす)や老化の予防に役立ちます。

口腔ケアの重要性

歯のある方も無い方も口の中のケアは重要です。また、歯や歯茎だけでなく舌や粘膜を刺激させることで、誤嚥性肺炎や循環器系疾患の予防にもなります。しっかり手入れをして全身の健康を保ちましょう。

噛み合わせの影響

片側だけで食事をすると、顔や口の歪みの原因になります。また、首や肩の筋肉にも、影響を及ぼし、頭痛や肩こりの原因にもなります。左右でバランス良く食事をしましょう。

歯周病と体調

歯周病が進むと歯周ポケットの歯茎から菌が血液に侵入します。風邪の菌も、その歯周病菌の作った通路を通って体内に入り込んでしまいます。風邪を引きやすい人は歯周病を予防することで免疫力や抵抗力を上げ風邪も他の病気からも体を守ることができるといえます。

義歯をご利用の患者様へ

入れ歯の具合はいかがでしょうか。義歯の周りの歯は磨きにくいので、虫歯や歯周病になりやすく、放置すると義歯が合わなくなってきます。お口の健康の為にも早めの点検が大切です。

噛むことは健康の源 ~知覚過敏と磨き方~

歯ブラシは、硬さは標準(やや柔らかめ)のブラシを使い、やさしく磨きましょう。硬いブラシで歯磨きをすると、歯肉がさがり、歯が削れ、知覚過敏を生じます。歯がしみる原因になります。

歯肉のマッサージとお口の健康

歯肉を刺激することで、歯肉の血行が良くなり、歯周病の予防と治療に繋がります。また、唾液の分泌が良くなり、虫歯の予防とお口の渇きの予防につながります。
歯だけでなく、歯肉に力を入れずにやさしくブラッシングしましょう。

噛むことは健康の源 ~歯のクリーニングと検診のご案内~

歯ブラシだけでは一回に15分かけて行っても歯の表面の汚れが60%くらいしか取れず、残った汚れが歯周病や虫歯の原因になります。この機会に是非ご来院していただき、歯科医師や歯科衛生士による歯のクリーニングを受けることをおすすめします。

生活習慣と顎関節症

片側だけで食事をすると、口の中の筋肉のバランスが乱れます。また、顎関節症の原因にもなります。バランス良く食事をしましょう。

歯周病と全身疾患

歯周病菌が血液に流れ込むと、心筋梗塞などの循環器障害を生じます。また、歯周病菌の毒素により糖尿病・肺炎・骨粗鬆症などを悪化させます。しっかり手入れして全身の健康を保ちましょう。

メタボリックシンドロームと歯周病

内臓脂肪からの物質が歯を支える骨に悪影響を及ぼします。また、歯周病菌からの物質が、高脂血症と糖尿病などの生活習慣病の原因になるとも言われています。